九州全域で軽天工事やボード工事を行っている、幸英工業です。
建築業界で働いていると、よく「軽天（けいてん）って何のこと？」という質問を受けます。
軽天は建物の下地の部分で、日常で目にすることはめったにないため、専門の業者でなければあまり聞き馴染みのない言葉かもしれません。
そこで今回は、同じような疑問を抱える方のために「軽天の基礎知識」や「メリット」について詳しく紹介していきます。
軽天とは？
軽天（けいてん）とは、建物の天井や壁の下地として使用する金属の骨組みのことを指します。
「軽量鉄骨天井下地」を略した言葉で、建築業界では略して軽天という言い方をされています。
また、軽鉄やLGS（ライトゲージスチール）も言い方は異なりますが、すべて軽天のことです。
工事では、0.5mm～1mmほどの厚さの銅材で作られている軽天材と専用の金具を用いて、天井や壁に格子状に組んで固定していきます。
一昔前までは木材の下地が一般的でしたが、昨今では耐久性が高い鉄骨を選択する人が多くなり、工場や店舗だけでなく一般住宅など幅広い建物で使用されています。
軽天工事の『メリット』
それでは、軽天工事を選択するメリットを見ていきましょう。
▼品質が安定している
軽天は、木材のように温度や湿気が原因で膨張したり変形することが少ないため、品質が安定していることが利点です。
▼軽量で、搬入や工事が楽に行える
軽天は軽量で、搬入作業が楽に行えることがメリットです。
▼軽く扱いやすいため、組立て作業がしやすい
男性に比べて力が弱い女性でも、問題なく持ち運びや組立てを行えるという特徴があります。
▼工期が短い
木材の下地の工事に比べて、軽天は加工がしやすく少ない部材で壁や天井の下地をつくることができるため、工期が短いというメリットがあります。
▼人件費を抑えられる
工期が短く済む分、人件費が抑えられるというところも利点です。
▼耐火性に優れている
軽天は木材の下地に比べて、防火性に優れています。
「壁」や「間仕切り」の軽天工事の流れ
軽天工事のイメージが掴みやすいように、まずは「壁」や「間仕切り」の軽天工事の流れを見ていきましょう。
▼ランナーを取付ける
壁や間仕切りを設置する位置に合わせて、ランナーという天井と床に銅材をはめ込むためのレールを打ち付ける作業を行います。
▼スタッドを取付ける
続いて、壁や間仕切りの柱となるスタッドを必要な長さに切断していきます。
打ち付けたランナーに、一定間隔でスタッドをはめ込んでいき作業は完了です。
「天井」の軽天工事の流れ
天井の軽天工事の流れは、壁や間仕切りの作業とは少し異なります。
実際の流れを下記で確認してみましょう。
▼コンクリートに穴をあける
まずは、天井に一定間隔で穴をあけます。
▼穴にアンカーを打ち込む
続いて、穴に筒状のアンカーを打ち込みます。
▼つりボルトを取付ける
打ち込んだアンカーに、つりボルトを取付けます。
▼ハンガーを取付ける
つりボルトの先にハンガーを取付けます。
このタイミングで、ハンガーを上下させて天井の高さを調節します。
▼銅材をつる
最後に、ハンガーに銅材を取付け、格子状に組んで固定していき軽天工事は完了です。
業者によって「ボード工事」も行っているところも
軽天工事を行っている業者によっては、軽天工事でつくった下地の上に石膏ボードなどを張る「ボード工事」を行っているところも。
軽天工事では軽鉄という建材を格子状に組んで固定し、ボード工事は組んだ下地の上からボードを張っていきます。
ボード同士の隙間が発生しないように調整をし、パテ埋めなどの作業を行います。
一般的に、同じ業者に軽天工事からボード工事までを依頼することが多いです。
工事完了後は、別の業者に現場を引き渡す
軽天工事やボード工事が完了したら、続いて照明などの配線を設置する業者や、ボードに塗装やクロス張りを行う業者に現場を引渡します。
そのため、工事は問題なくスムーズに進めることが重要になります。
軽天工事なら『幸英工業』にお任せください！
幸英工業では、軽天工事からボード工事まで幅広く承っております。
建物の大切な下地の部分を、豊富な経験を持つスタッフが丁寧に施工させていただきます。
美しい仕上がり、高品質な施工をお約束いたしますので、安心してお任せください。
軽天工事やボード工事の業者選びにお悩みの方は、ぜひお問合せをお待ちしております。
まとめ
いかがでしたでしょうか？
時代の流れとともに、下地もより耐久性のある適したものへと変化しています。
今回の記事で、あなたの疑問が解決して軽天工事についての理解が深まり、今後の工事を行う際の参考になりましたら幸いです。
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